バニラ環境が欲しくなったら
Modを扱う場合は大半の人はMO2などのMod管理ツールを使っていることと思います。でも管理ツールをもってしても、完全なバニラ環境に戻すのは手間ですよね。ランチャーを起動してシェーダー設定を戻さないといけないし、ちゃんとバニラになってるのか、なんとなく不安を感じます。
そういうときにおすすめなのが、もう一個Skyrimをインストールする方法です。(面倒なのでSkyrimと記載しますが、SkyrimSEを前提に記載していきます。また、この操作で環境が崩壊したとしても責任は取れないので、自己責任の下で実施をお願いします。)
現環境の避難
まずは現在の環境をそのまま別のところにコピーしましょう。
だいたいの場合、
”D:\SteamLibrary\steamapps\common\Skyrim Special Edition”
みたいなパスでインストールされているはずです。
これを、コピー⇒貼り付けでどこか別の場所に移動します。すぐ戻すので、デスクトップ上でもいいでしょう。フォルダ名は変えないでください。
バックアップができたら、元々あったSkyrimはアンインストールしましょう。
Steamにログインして、アンインストールします。(ライブラリ⇒SkyrimSEを右クリック⇒管理⇒アンインストール)
ただし、MyGames/SkyrimSpecialEditionフォルダ内にあるスカイリム設定ファイル、”SkyrimPrefs.iniとSkyrim.ini”が大事な人は、バックアップを取っておきましょう。MO2だとMO2内にあるファイルを読んでいるので消えても問題ないと思いますが、他の環境だとどうなのかわかりませんので一応。
バックアップするときにコピーではなく切り取りで移動させてしまうと、Steamからのアンインストールが動作せず再インストールができないかもしれません。その場合はバックアップフォルダを元の場所にコピペして、アンインストール用のファイルを配置してください。
再インストール
次に、Steamから改めてSkyrimをインストールします。言語設定を英語にしてダウンロードし、必要に応じて日本語化しましょう。
試しに起動してみて、問題なさそうなら次に進みます。
インストールしたばかりなので問題あるはずないのですが、MOD管理ツールから起動しようとするとSKSEが入ってなくて起動しないのでご注意ください。

バニラ環境を別の場所に移動
めでたく起動が確認出来たら、このインストールされたバニラ環境はどこか別の場所に移動させます。
SkyrimはSteamのインストール先フォルダ以外でも起動できます。ですので、このバニラ環境は別のフォルダ名(例:SkyrimSEVanilla)にして保管しておき、さっきバックアップしたメイン環境が入ったフォルダを元あった場所に戻します。
MO2などから元のメイン環境が起動できること、作成したバニラ環境がMO2経由ではなく直接起動できることが確認できれば、作業は終わりです。
実際の運用
さて、この一連の作業で、とりあえずバニラの環境をPC内に用意できました。バニラ環境をさらにコピペしてバックアップをとっておき、MOD作成用環境として使ったり、気になるMODのテストに使うこともできます。
しばらくこの環境でプレイしてみましたが、いくつか注意点を。
まず、セーブデータフォルダが同じなので書く環境のセーブデータがまとめて表示されます。使用MODが違うのであればおそらくロード時に「足りないMODがあります!」といわれると思うので問題は起きにくいでしょう。
上の方にも書いたとおり、スカイリムの設定ファイルは通常だとMyGames/SkyrimSpecialEdition内にある
“Skyrim.ini”,”SkyrimPrefs.ini”
なので、複数環境を入れると問題が発生すると思われますが、MO2からの起動であればMO2フォルダ内のprofilesフォルダ内に個別に設定ファイルを格納しておりそれを使っているので、メイン環境は影響を受けません。
また、作ったバニラ環境を2個目のMO2でコントロールし、本格的に複数の環境を構築したくなるかもしれませんが、それは可能です。
ただ最初の方にも書きましたが、MO2やLOOT等の周辺ツールはレジストリからSkyrimのパスを読み込んでいるようで、初期設定だとSteamフォルダ内のSkyrimを読みに行ってしまいます。設定は少し大変なので、それはまた今度ということで。